ロングトレイルレース編(UTMB&TDS)
UTMB、TDS2017にてスポットサポートさせていただきました阿部吉朗さん&田村(阿部)真由美さんご夫妻からUTMB(真由美さん)、TDS(吉朗さん)レースでのオキシーショットとSTCのインプレをいただきました。
ぜひ参考にしていただければと思います。
(注意)あくまでも個人の所感です。体重、ペース、走り方、経験、気候、体調、基礎代謝量などにより個人差はあるため、この使い方をベースにして、自分にあったベストな使い方を探してみて下さい。
先日、UTMB/TDSのレースレポートを書いた際に、STCジェル/OXYSHOTの使い方をもう少し詳しく知りたいとの声があったので、その部分に特化してまとめてみました。
今回、ロング(TDS)とマイル(UTMB)でジェルの使い方を変えてみました。
国内未発売ですが、LD-ULTRA(ロング用)ジェルをどう使うか?を色々考えていました。(*追記:現在発売中の「BCAA」です)
練習では、1,2本テストでは使って、味と利き方の具合をチェックしていましたが、レースディスタンスでは、どのような感じになるのか?でしたが、結果はバッチリでした。
まず、ロング(TDS)では、オーバーナイトが当日の夜だけですので、カフェイン含有の有無を考えずに、前半をしっかり走り切り、後半は疲れた筋肉を癒しながら走るイメージでいました。
ですので、前半:CD-SPRNT+状況をみて、NO-CLAMPを。
後半は、LD-ULTRAを。
次に、マイル(UTMB)では、オーバーナイトが当日の夜+翌日の夜と、2回ありますので、カフェインを後半で効果的に使えるように。また、前半に疲労を残さないように走る考えです。
ですので、前半:LD-ULTRA+状況をみて、NO-CLAMPを。
後半は、CD-SPRNTを。
ここで、今回使う3種類のジェルの特色を。
CD-SPRINT~他社ブランドの同様のジェル(カフェイン入りのもの)から比べてみても、ガツンと強烈な効き方は出ないが、飲み始め(10分位)から、効果が切れるまで、しっかり効き続ける感じがします。(体重等、個人差はありますが、大体40~60分)
動き続けても、ストレス無く動き続けれれる感じがして、特にそこそこの斜度の登りで、歩くでも走るでもない斜度位には一番合っている気がします。
NO-CLAMP~カフェインが入っているわけでもないのに、状況変化や刺激を入れる前に、投入しました。
後、長いくだりでの足攣りが気になるときとかも、予防的に摂っていました。
また、シャリバテ時にも効果的で、練習時に意図的なシャリバテ状況から、2本摂取してほどなく回復したりとか。
ノーカフェインジェルなのですが、モードチェンジ時にはかなり役に立ちます。
LD-ULTRA(日本未発売)~調子よく走れる感じ。つかれていれも、リフレッシュされた状態になる。
ただ、摂取間隔が伸びると、切れた状態を感じるので、確実に効き目はわかります。どちらかと言うと、緩急をつけた状態での走りよりも、一定のペースで走る場合に向いていると思います。(長い一定斜度の下りや、フラットロード区間など)
出力を上げるというより、現状の出力をそのまま維持するような場面に向いています。
そして、これらの3本のジェルはパワー系になるので、精神的な部分?として、胃にものを入れたいときは、VO2MAXバーで補います。
1本の大きなパッケージを全部食べるのではなく、1cm程度を複数回に分けて、噛む感じです。
今回、チョコレート、バナナ、レッドフルーツ(日本未発売)の3種類のティストがあるので、2種類を常に持ち歩いて、交互に食べることにより、味に飽きることなく、美味しく食べ続けることができました。
ちなみに、最後の30分~1時間の区間については、悪魔のジェル(郷田先生命名???)として名高いLastKMを使います。
身体の残エネルギーを搾り出して、パワーに変えるらしく、これのみで走り続けると、最後は動けなくなるほど、ひどい状態になるそうです(笑
ですので、レース最後の最後で、補給ジェルを組み合わせて、しっかりと走りきります!
ここまでは、エネルギー補給系アイテムになりますが、ロングレースでは、もう一つ大事な疲労対策です。
こちらは、OXYSHOTで、補います。
まず、スタート時です。ロングレースなので、いくらスタートからの序盤は抑えて走ろうと思っても、やはり雰囲気にのまれてしまって、オーバーペースになります。
後、標高の高いエリア対策にも。今回のUTMBコースでも一番標高の高い所では2500mを越えてきます。
当然、酸素量も減ってくる=肉体疲労が蓄積しやすいわけで。。。
他にも、急登の前後にも摂っていました。
これだけ小まめな個所で摂るわけですので、市販されている容器のままでは摂りにくいので、小分けした(醤油さしのような小さい入れ物)もので、小まめに摂取していました。(5~10ml/回)
摂取のポイントをまとめると、
・スタート直前
・登りの直前
・下り始めの前(長い距離の前には必ず)
・標高が高くなり始めの頃(2300m越え辺りを意識して)
→トータルで20ショット/(UTMB)、10ショット/(TDS)
毎回、たった5~10mlの液体ですが、100マイル(TDSだと117km)という長い距離だと、後半の疲労度は確実に変わってきます。
自分も真由美を二人とも、フルセクションでOXYSHOTを使って思ったことは、レース後半での疲労の少なさや、レース後の身体の疲労の残り具合が全然違いました。
(実際、自分は、TDSのレース後、翌日からUTMBサポートで丸2日間寝ないでサポート&運転しても平気でした)
補給と違って、回復系アイテムは、効果が体感しにくい部分ですが、即効性でも遅効性で効果が感じられる回復系アイテムです。
また、今回はヨーロッパへのフライトなので、長時間、飛行機に乗り続けるわけですので、事前/事後に飲むことで、疲労軽減につながりました!
イメージとしては、まさに飲む酸素カプセルです。
今回、一部、日本未発売のジェルを使わさせていただいていますので、すべての方法が皆さんにお伝えできる方法ではありませんが、基本な使い方はほとんど変わりません。
ジェルであれば、
CD-SPRINTをメインに時々、NO-CLAMPを。
レースの最後の部分には、LastKMを。
空腹を満たすのきは、VO2 BARを。
スタート直後やレース中の呼吸が苦しくなるエリアでは、OXYSHOTを。
STC製品やOXYSHOTは、一見高価ですので、使うのにためらうのは否めないですが、ターゲットレースやレースの重要部分でピンポイント使用だけでも、結果につなげられると思います。
きっと、皆さんの強い武器になりますよ!